平城京、やっぱり十条

定説より一条大きく、道路跡を発見

　平城京（710―784年）跡の南にある下三橋遺跡を調査中の奈良県大和郡山市教育委員会などは13日、十条大路の道路跡を見つけたと発表した。平城京が従来の定説より一回り大きいことは2年前に同遺跡で見つかった条坊（碁盤の目状の街区）道路跡で判明していたが、今回の発見でそれが裏付けられた。

　十条道路の南側は当時、河川敷だったことなどから市教委は「平城京は当初は南北十条の設計で、十条大路が南限だった」とみている。

　道路跡は、かつて南限とされた九条大路から約530メートル南で発見。路面幅約14メートルで、両脇に幅1.5―2メートルの溝があった。市教委は「九条以北の条坊道路と同じ規格で整備された」とみている。周囲の状況から、730年ごろまでに廃棄され、間もなく畑や水田にされたとみられる。 

（NIKKEI NET）

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